会社勤めは安定なんかじゃない。いくつか収入の柱を作らないといけない時代です。会社員から事業を作り、結果を作り、資本を作り、投資家を目指そう!会社作って継続させ、拡大させ続ける攻めと守りための指標や考え方について説明します。
- セーフティーライン指標…守り、攻めるには?
- あなたの会社の寿命は?…数式を知ろう
- 利益型事業設計の方法?…利益を生み出せる思考
問題です。Aの会社とBの会社、どっちがいい会社?
【A年商100億で利益1億円 【B】年商10億で利益1億円
もちろんBの会社ですよね。
利益を求めることが、なぜ重要なのか?
「売上」って誰でも簡単に作れる。「年商」には価値がない。「利益」が残ることに価値がある。企業の価値は年商ではなく「利益」で計ること!
売上が少ない方が経営が安定する時代
■ 経営を行うのに必要な理解①
売上を伸ばす努力=手間を増やす。
利益を伸ばす努力=手間を減らす。
■ 経営を行うのに必要な理解②
売上がゼロになっても支払う物=リスク。
例えば家賃、人件費、携帯代、ネット通信費など。固定費はリスク
■「先行投資」という考えが、VUCA時代に通用しない!
儲かったからといってどんどん先行投資を行っていいのか?答えはダメです。しっかりとした基準をもってでしか行ってはダメ。VUCA(ブーカ)時代(流れが速い、どんどん新しいサービスが出てくる)に先行投資は通用しない。
VUCA=Volatility(変動性)/Uncertainty不確実性)/Complexity(複雑性)
堅実な会社ほど「利益を残す」ことを大切にしています。
「家族」の視点で考えると堅実なのに、「会社」として考えた時に、従業員がいて1年間のセーフティーラインをなぜ想定しないの?
「家族」でセーフティーラインを持っている家庭は多いと思います。この「指標」が、企業になると無い企業が多いから8割の企業が潰れてしまう。
VUCA時代だからこそ企業は内部留保を強める
今の時代は何があってもいいように、企業は内部留保8年連続更新してる。企業は500兆円貯めています。なぜか?変動性にあふれた時代に戦うために守りに入っている。それを中小企業ができるか??中小企業もその基準を作ろう!
【1】セーフティーラインの指標
これは例だけど、何かしらの基準をもっておくべき。目指すのは「明日収入がゼロになっても事業が続けられるようにする」こと。
「守りを固めたうえで攻める額を決める」竹花さんの場合は、運用利回りの5%としているそうです。いきなりは無理でしょうが、このような感じで、「無収益でも持続可能な経営方法」を具体的な数字を決めておき、どうにかできないか日々考えることが重要です。
具体的なセーフティーラインの割り出し方が以下です。
これを参考に、セーフティーラインを1個作ってください。これがわかると次が分かります。
【2】あなたの会社の寿命は?
純資産が1000万円でも、不動産はすぐ現金化できないとして700万円現金がある場合、700万-買掛金200万=500万円がセーフティーラインになります。それを固定費で割る。
こうやっておくともし何かあっても「うちは10カ月ならなんとか給与を出せる!」と言える。でもセーフティーラインが24カ月ないと不安な経営者もいる。
例えば、今500万円あって、1200万円が必要な場合、700万円不足しているので、銀行から700万円の長期借入を行うといった計算ができる。
この数字さえしっかり割り出すことができれば、「銀行から借りれるだけ借りよう!」と、いった闇雲に借りるなんて考えは無くなり、必要額だけを借りることができる。
企業は儲かるといつも拡大思考に走る
この思考はかなり危険です。絶対に辞めて欲しいのが「大きなオフィスに移ろう」「人をもっと雇おう」「設備投資をしよう」「店舗拡大しよう」これらは絶対に思いとどまること。
儲かっている時ほど以下を必ず気を付けてください。
❶事業(売上)を大きくしようとしない
❷セーフティーラインをしっかり計算する
❸セーフティーライン達成マイルストーンを把握
❹セーフティーラインを超えた分はとことん攻めまくる
セーフティーラインを持っていると、「本当に一人雇っていいのかな?」と上記のような思考を持つことができる。それでも雇ってもいい!と思える人材のみを雇いましょう。経営の軸をしっかり持ってください!
「事業経営は、いついかなるときでも健全に発展していかなければならないが、現実にはさまざまな経済要因に左右されてなかなか難しい。しかし、松下幸之助は『それはやり方次第で可能なこと』という。その一つの方法が“ダム経営”である。ダムは河川の水をせき止め、蓄えることによって、季節や天候などに影響されることなく、つねに一定量の水の供給を可能にする。そのダムのごとく経営にも設備、資金、人員、在庫、技術、企画や製品開発など、あらゆる分野に的確な見通しに基づいた適正な余裕をもてばよいというのである。この余裕は一見ムダのようにみえる。しかし、このムダは、経営の安定的な発展を保証する保険料なのだ」
https://agora-web.jp/archives/2047281.html
稲盛氏はなににガツーンと来たのか、といえば「『簡単な方法を教えてくれ』というふうな、そういうなまはんかな考えでは、事業経営はできない」(日経ビジネス)という教訓。経営とは成熟期を迎えたらあらゆる方面を強化し、経済や社会環境の様々な変化に対応できるようにすることが経営者の本当の才能であります。
稲盛氏は松下氏の「ダム」のリストに更に一つ、「人心」を加えたのかもしれません。従業員の心が荒んでいないか、仕事に愛があるか、これを加えて完成させたのがJALの再建だったと思います。
https://agora-web.jp/archives/2047281.html
現金預金が多いのは事業に詰まっているから?現預金が多いのは事業に挑戦したいから。
この思考でいる方が経営者は、精神的にも安定するのでおすすめ。
【7億の秘密】
竹花さんは、人生を逆算して家族を養っていくためにセーフティーラインのマイルストーンを決めたそうです。それで割り出した数字が7億円。自分の家庭や会社にこのセーフティーラインはしっかりとありますか?
安定を目指すからこそ成長がある!
固定費の徹底削減と、PPP指標の導入を行いましょう。
竹花さんの会社は、サービスを始めた頃は3,980円で販売していた。けど、セーフティーラインを考えた時に、どうしても利益を残さなければいけなかった。
なので、まずはサービス価格を上げ、さらに固定費を見直して人件費などを400万削減し、サービス価格を18,980円にまで上げた時に自分が目標としていたセーフティーラインを達成することができた。
竹花さん曰く、もしもこのセーフティーラインを持たず、意識をしていなかったら最初のサービス価格のままだったと思うと。
自社のセーフティーライン(指標)を決めて「ダム経営」を行うことを目指そう!
【3】利益型事業設計の方法
また、問題です。どっちがいいい会社?企業の安定を見よう!
<A社>利益率が10%だけど年商100億だから安定だ。
<B社>年商10億だけど利益率90%だから安定だ。
一見年商100億が凄いように感じますが、もし「売上業績が10%下がった場合」どうなる?!(コスト率は、規模に対しての仮定して計算してみました)
A社の場合は、売上90億-変動費53億-固定費40億=固定費だけでマイナス3億。
B社の場合は、売上9億-変動費4.5億-固定費4億=固定費0.5億はプラスになる。
「利益率がいい」ほど安定していることを意味します!間違えないように!
PPP指標(一人当たりの生産性)を必ず意識する。
一人当たりの売り上げから一人当たりの人件費を割って=PPPを割り出す。
そうすることで、一人当たりの生産性を上げていく。PPPを従業員に見せてPPPを基準に指導をする事を意識する。20万円の給与を支払っている従業員が100万円稼ぐのと50万円支払っている人が100万円稼ぐのとでは全く意味が違う。
例えば、PPPを意識した働き方を考えた時に、顧客とのアポイントに関しても一人ひとりではなく、数人をまとめて一緒に説明を行うとかでもいいのでは?といったアイデアも出てくる。
とにかく利益を追求する仕組みを作る
従業員全員にこのPPP指標の意識をもって仕事を行ってもらうことも大切ですが、仕組み化してこれだけやってほしいと伝えることも重要です。
売り上げを上げようと外出したり、残業するなど余計な事をすると「経費」が無駄にかかってきてPPP指標が崩れてしまう。なので、売上上げなくていいからPPP(生産性)を上げてくれと伝えること。
孫正義がリスクテイカー(攻め)ではなく、実は安定的経営(守り)を目指している。
300年続けるためには、必ず孫さんはセーフティーラインを持っているはずだから、みんなもそれを目指そう。
まとめ
- 利益を追求することがなぜ正しいのか(付加価値)
- あなたの「安定目標値」を割り出す
- 無収益でも持続可能な経営「会社寿命」の計算方法
- 財務強化で借入金の正しい考え方
- PPP指標を意識して働いてもらうことが大切
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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